十一面観音坐像

【2018年/仏画/鉛筆】

この絵を描いてる時、友人が生死をさまよっている危険な状況で、私は深く祈ることしか出来ませんでした。
そんな中、18世紀にアンゴラ人の奴隷が描いた病が治るとされている奇跡の絵に出会う事が出来ました。
その絵に強く感銘を受け、友人の病気の回復を祈るのと同時に心が折れそうな自分の精神を支え続けながら、千手観音を1ヶ月近く模写しました。
仏教の奥深さや即身成仏などの死に対しての捉え方などを学び、命や祈る事の大切さについて考える日々を過ごしました。
そのモデルとなった京都 三十三間堂の千手観音坐像は、84才で亡くなる湛慶が2年前に完成させた鎌倉後期を飾る代表的な作品とされています。

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